宮城県作業療法士会

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県士会ニュース vol.155.2022.4.13

2022.04.13
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①  特設委員会 運転と作業療法の活動報告 …  特設委員会 運転と作業療法 委員長 菅野俊一郎(宮城厚生協会 坂総合病院)

①特設委員会 運転と作業療法の活動報告

特設委員会 運転と作業療法  委員長 菅野俊一郎(宮城厚生協会 坂総合病院)

 特設委員会 運転と作業療法の2021年度の活動について報告します。

 運転と作業療法は日本作業療法士協会の運転と作業療法特設委員会から各都道府県に代表の協力者を設置するよう依頼があったことを契機に組織された特設委員会です。名前がほぼ同じなので日本作業療法士協会の場合には『日本作業療法士協会の・・・』と頭文字をつけますので混乱せず読んでいただけたらと思います。

 さて、当委員会の2021年度の活動は、県士会員に運転の知識を普及すること、運転評価実施施設間の連携を図ることを目標に行いました。

 知識の普及に関しては、知識編と実践編の2回に分けた研修会を行いました。

 知識編では日本作業療法士協会の運転と作業療法特設委員会で2021年3月に「押さえておきたい!運転再開支援の基礎」というパンフレットが掲載されたことを受け、パンフレットの内容を具体的に解説する形式で2021年12月21日に行いました。参加者は19名でした。

 実践編では実車評価を行っている施設、机上評価で判断している施設それぞれから症例をだしてもらう症例発表形式で2022年2月16日に行いました。参加者は26名で、参加アンケートからも「実際の症例の話が聞けてよかった」「また症例発表を行ってほしい」などの意見が出されました。委員会としても初めての症例発表会であり、バイクの運転やタクシー運転手など“普通自動車の運転再開”とは違った視点や関わり方を学びました。

 施設間連携については既に運転評価パッケージとして運用している施設が多く、変更するためには医師の了解や施設の理解など障壁が多く、課題解決までは至りませんでしたが評価項目や対象者の違いなどを共有することができました。

 次年度以降の取り組みとして、自動車運転以外の交通手段が地域にあるのかを調査すること運転評価で再開が困難と判断された場合に作業療法士としてどのようなことができるかなどを検討していきたいと思っております。また、今回の研修会でのアンケートにもありました症例報告や自動車運転に関する知識を士会員に知ってもらう活動も併せて行っていきたいと思います。

 来年度も研修を企画していきますので運転に関して知りたい方、当委員会の活動に興味がある方は参加していただけるとうれしいです!運転と作業療法をよろしくお願いします!!

県士会ニュース vol.154.2022.3.26

2022.03.26
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①  OTフェスタ2022 〜Quiz Reha Cup〜 …  宮城県作業療法士会 広報部 吉田和人 

①OTフェスタ2022 〜Quiz Reha Cup〜

宮城県作業療法士会 広報部 吉田和人

令和4年3月6日、オンラインにてOTフェスタ2022〜Quiz Reha Cup〜が開催されました。

毎年様々な企画で開催しているOTフェスタですが、コロナ禍でのオンライン開催は今回で2年連続となりました。お祭りらしいイベントにするために、今回はクイズ大会として宮城県内にあるOT養成校4校から11名の学生さん、県士会員では7名の方々から申し込みをいただきました。

養成校ごとに4チームを組み、また県士会員の皆様でも2チーム、計6チームでのクイズ大会となりました。学生さんたちの柔軟で斬新な発想と県士会員の先生方の洗練された回答、相互にいい影響を受けあう機会になりました。学生と作業療法士の新たな接点を持つことができました。

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

(事業部 酒井部長)

今回のOTフェスタはクイズ大会として開催され、運営の方々の思考を凝らした、問題が出題されました。学生にとっては、作業療法士は実際に「なにを」、「どのように」、考えながら日々作業療法を提供しているのかを鑑みることのできる機会になり、県士会員にとっては、様々な経験を積まれた先生方のご意見や学生からの柔らかく、興味を引く視点からの発想に触れることができ、和やかな雰囲気の中で貴重な経験となるイベントになりました。

コロナ禍での生活が長くなっている中で、新しい形も発展していく必要を感じるとともに、今後作業療法士として新しい風を吹き込ませてくれる学生と交流できたことで、作業療法のさらなる発展を予感させてもらえました。

県士会ニュース vol.153.2021.12.15

2021.12.15
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①  県士会活動:県士会理事会 …  宮城県作業療法士会 広報部担当理事兼広報部長 

                  仙台市保健福祉専門学校 相澤祐一

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①県士会活動:県士会理事会 

宮城県作業療法士会 広報部担当理事兼広報部長 

仙台市保健福祉専門学校 相澤祐一

  皆さんこんにちは、今回は宮城県士会の活動を紹介したいと思います。現在私は専門学校で働いています。私は県士会員宮城県士会では日常的のどのように活動しているのか会員は知らない部分がありました。そこで今回はその活動の一部になりますが、理事会の紹介をさせていただきたいと思います。

 理事会は約2ヶ月に1回のペースで開催しています。メンバーは会長、副会長を含む理事13名、監事2名、運営班2名となり、今回は17名の出席となっています。今回は11月17日に行われました。通常は19:00~21:00までの時間に行っています。以前は二日町にある県士会事務所で会議を行っていましたが、昨年からコロナウイルスに感染防止の観点からWeb開催となり、各理事はそれぞれの事情に合わせ職場や自宅から出席することになりました。19時からですから遅刻してしまう方が当然いらっしゃいますし、僕もほぼ定刻に間に合った事はありません。しかし、それぞれ本来の仕事を持っていますし、その中でできる事を行っていく事が大事だと思っていますし、また、その様な中で成立させることができる県士会活動として実際に活動しています。

 今回の理事会では、審議事項では大きなものでは今年度2021年度の上半期決算、補正予算案の決算がありました。また、もう一つ大きなものでは代議員選挙規定について修正、承認となりました。その他、各審議事項の審議、常任理事会の報告、メール審議報告、各部からの報告・検討事項の提案などがあります。これらが通常の理事会の内容になります。

<書類を共有しての審議中>

こうやって数行にまとめてしまうと簡単に進んでしまうようにも見えますがなかなかそうもいきません。審議事項は4項目ありましたし、各部とは会長、部局連携室、庶務部、財務部、渉外部、福利部、事業部、広報部、学術部、教育部、企画調整部、9つもの委員会、その他沢山となります。これらに関連する書類を皆で共有して会議を進めています。時間を見ながら優先度考え、副会長の大内先生が進行役となり進めています。その結果何とか21時頃に終了する形をとっています。

今回は簡単に理事会の紹介を致しましたが、常に行われている会議は他にもあり、2ヶ月に1度の常任理事会、半年に1度の部長会議、その他活動に応じて各部で会議を開催しています。

この様にそれぞれ本職を持ちながら大黒会長を先頭に各理事・部長、そして各部員が取り組んで県士会活動をしています。それぞれの作業療法に対する情熱で支えているといってもいいかもしれません!

会員の皆さんにどのように県士会が動いているのか知って頂きたく、今回の紹介となりました。少しでも活動が見えればうれしく感じます。また、各会員の方の活動の参加を期待しております。

また機会があれば他の会議や活動、部の取り組みなど紹介をしていきたいと思います。皆様どうぞよろしくお願い致します。

<終了時の記念撮影です>

県士会ニュース vol.152 2021.10.18

2021.10.18
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東京パラリンピック2020に参加して

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① 東京パラリンピック2020に参加して … 国立病院機構宮城病院
佐藤 好

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①東京パラリンピック2020に参加して

国立病院機構宮城病院 佐藤好

2015年より東北身体障がい者水泳連盟で技術支援員として携わってきました。日頃は作業療法士として病院勤務をしながら、休日に水泳指導や選手の発掘、大会ではクラス分け委員として活動しております。今回、コロナ禍ではありますが、東京パラリンピックに参加させて頂きましたので、ご報告させて頂きます。

2021年8月24日に東京パラリンピックの開会式からはじまり、22競技が各会場で開催されました。翌25日から9月3日までの10日間、東京アクアティクスセンターでは競泳競技が開催され、私は8月21日よりスポーツアシスタントとして参加しました。配属はSport Information Deskで、競技に関する情報を取り扱う総合案内です。各チームへの配布物用ピジョンボックスの管理、リレーオーダーや抗議用紙対応、遺失物対応、各タイムスケジュールの周知やタクシー乗り場の案内等、窓口に来られた方に対応する業務でした。日頃、国内で活動しておりますが、パラリンピックとなると規模が異なります。全74の国と地域、600名を超える選手の参加でその規模と迫力に圧倒されてしまいました。日本語はもちろん、英語も通じない国も多く、対応に苦慮しましたが、本当に世界中から集結しているのだと実感しました。また、コロナ禍の中の大会でしたが、感染予防は徹底されており、全てのチームが協力的だったことが印象的でした。

そして作業療法士としては、今まで臨床で診たことがない様々な障がいや装具の数々はとても刺激的でした。両上肢切断の選手のスマートフォンの操作の速さ、下肢切断の選手が電動キックボードでの移動や義足歩行の滑らかさ、全盲の選手の階段移動のスムーズさ、臨床で型にはまりきっていた私には衝撃的な毎日でした。また、世界中からリハビリ職も多く帯同し、日本人スタッフも経歴は様々で、OT/PTはもちろん、水泳コーチ、支援学校教諭や障がい者スポーツセンター職員、福祉センター職員等、様々な業種の方との交流も貴重な機会となりました。

帰宅後は自宅待機期間やPCR検査を終えた後、職場復帰しておりますが、得たことを臨床現場でも活かしていきたいと思っております。今回、東京パラリンピックに参加させて頂き、「競技」としてだけではなく、OTがアプローチできることは本当に日常に溢れていると実感しました。それは病院、施設、地域に留まらず、スポーツという分野においても同じでした。東北ではまだまだOTでパラスポーツに携わる方が少ないですが、得ることが本当に多い分野ですので、是非多くの方に興味を持っていただきたいです。

県士会ニュース vol.151 2019.11.30

2019.11.30
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① 特設委員会 運転と作業療法の活動報告 … 特設委員会運転と作業療法 委員長 菅野俊一郎
県士会活動紹介
① 社会人アドバイザー in 進路のミカタLIVE 2019(仙台)参加報告 … 広報部長 佐々木俊二
②仙台市障害者スポーツ協会主催「パラスポ仙台」活動報告 … 国立病院機構宮城病院
佐藤 好

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①特設委員会 運転と作業療法の活動報告

委員長 菅野俊一郎

 
運転支援 1
運転支援 2
特設委員会 運転と作業療法は令和1年8月30日(金)に宮城県指定教習所協会主催の研修会に講師を派遣し参加してきました。
講師派遣に至る経緯として2018年度日本作業療法士協会の支援事業に参加したことから繋がっています。この支援事業は日本作業療法士協会の運転と作業療法委員会で企画した『三者協議の開催支援』です。三者協議の枠組みは、自動車運転再開支援における主要な関係部署である公安委員会、指定教習所協会、県士会などを指します。三者協議の中で各機関の取り組みや課題を共有し、連携強化を図っていくことを確認することができました。
三者協議後、宮城県指定教習所協会より定期で行っている研修会のテーマを2019年度は『高次脳機能障害を有する運転免許保有者の運転再開支援に向けた研修会』とすることとなり、宮城県作業療法士会に講師依頼がきました。
研修会には仙台市内を中心に26施設33名の教習所職員と県警本部交通部運転免許課の職員2名が参加しました。県士会からは講師として仙台リハビリテーション病院の原田勝行委員、大内義隆担当常任理事、三浦晃担当理事、運転と作業療法委員長の菅野が参加しました。講演内容は『高次脳機能障害者に対する運転再開支援に資するための基礎的知識』と題して奥羽自動車学校で使用している実車評価時の評価表と高次脳機能障害の症状を照らし合わせながら高次脳機能障害について講義を行いました。質疑では実車評価を受け入れている施設から質問があり、指定教習所協会の専務理事からも好評を得ました。
その中で専務理事からお願いされた内容が2つありました。1つ目は患者を一人で教習所に送り出す病院があり、本人含め何をするために教習所に来たかわからなくなる場合があったそうです。教習所としても対応に困ってしまったとのことで、教習所に行く場合は家族や作業療法士に来てもらって評価する環境にしてもらえないか、との提案がありました。2つ目は教習所の現状についてです。社会貢献である高次脳機能障害者に対する支援は必要と認識はしつつも安定した経営は重要な課題となっており、一定の理解はしてほしいとのことでした。教習生は平成5年では5万人であったのに対し、平成30年は3万人を切っており、閉校や合併が出てきている。実車評価はペーパードライバー講習という枠組みで行っているが一定の教習費用はかかることを前提にお願いしたいとのことでした。
今回、教習所協会主催の研修会に参加しましたが、医療機関の関わりの重要性を感じてきました。今後も連携を深めながらお互いの取り組みについて理解を深めていけたらと思います。

 

 

県士会活動紹介

①社会人アドバイザー in 進路のミカタLIVE 2019(仙台)参加報告

広報部長 佐々木俊二

 
 
就職 1
主 催:株式会社マイナビ
運 営:13歳のハローワーク公式サイト  
(13hw)編集部
日 時:2019年7月16日(火)13:00~17:30
会 場:仙台国際センター
参加者:事務局担当理事 熊谷竜太、
広報部長 佐々木俊二
対 象:高校生
イベント目的:
進学を考える高校生を対象に大学・短大・専門学校を選ぶ視点だけでなく、社会に出ることを意識させ、キャリアという視点から進学先を考えさせるイベント。
概 況:
会場来場者人数は2092名であった。主に宮城県内の高校、一部岩手県の高校からの来場もあった。その他、保護者の来場が少数見られていた。
社会人アドバイザーコーナーは、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士および看護師など7職業団体より参加があった。
学校個別相談コーナーは、大学・短期大学、専門学校、その他、全部で107校の参加があった。企業コーナーでは7企業より参加があった。
作業療法士のブースに来た高校生は12名であり、一昨年参加時と同様の来訪者数であった。
来訪者の内訳は、学年:2年生8名、3年生4名 性別:男1名、女11名 12名全員宮城県内の高校生であった。来場者には、広報グッズ(クリヤーファイル、エコバッグ、折り紙、蛍光ペンを配布した。
 ブースに来た高校生の主な質問内容は、作業療法士とはどんな仕事か? 理学療法士との違いは何か? 養成校の大学と専門学校との違いは何か? 国家試験は難しいか? 作業療法士になるために学ぶ教科にどんなものがあるか? 難しい教科はあるか? 高校で学ぶどんな教科が役に立つか? 作業療法士が働く場所はどんなところがあるか? 病院以外ではどんな場所で働いているか? 養成校を受験するためにはどんな勉強したらよいか? 給料は見合っているか? などであった。
 アドバイザーとして参加した感想は、ブースに来た高校生にいかに作業療法が魅力的な職業かわかりやすく説明することに苦心した。しかし、改めて自分にとっての作業療法を振り返る機会ともなり、貴重な体験になった。

②仙台市障害者スポーツ協会主催「パラスポ仙台」活動報告

国立病院機構宮城病院 佐藤 好

 
 
 平成28年に宮城県理学療法士会、宮城県作業療法士会、宮城県言語聴覚士会の3団体により構成される宮城県リハビリテーション専門職協会が発足致しました。リハビリテーション専門職協会として昨年度より、宮城県作業療法士会からは計7名が仙台市障害者スポーツ協会主催「パラスポ仙台」に参加しております。「パラスポ仙台」とは障害児・者が対象のパラリンピック競技10種目の体験会です。今年度は8月17・18・31日、9月15・16・23日の計6日間開催されました。今まで体験したことのない競技や、自分の可能性にチャレンジする絶好の機会となり、また各競技団体においては選手を発掘する場となりました。私たちリハビリ職は体力測定や身体の使い方や車椅子のフィッティングについてアドバイスを行い、体験者のチャレンジをサポート致しました。中には、体力測定や種々の競技の体験で「初めてやった」「できると思わなかった」との声が多々聞かれました。障害の種類も様々で、知的障害・脳性麻痺・先天性や後天性の障害と日頃臨床場面で触れる機会の少ない障害の方も多くいらっしゃいましたが、障害のある方々が如何にスポーツを含む新たなことにチャレンジする機会が少なく、学校体育の授業等では見学を強いられる等の制約を受けているかを実感しました。体験者の中には、体験された競技団体に所属し、競技を継続して取り組まれている方もいて、宮城県のパラスポーツの発展、またリハビリテーション職の新たな活躍の場が広がることを嬉しく思いました。
 また、他の作業療法士や理学療法士、障害者スポーツ指導員の方と交流しながらの活動は、大変有意義な時間となりました。私たち作業療法士は、対象者の「生活」へアプローチすることが大きな役割だと思います。スポーツは趣味・生き甲斐・仕事・交流の場と成り得る生活の一部です。専門的な競技知識だけではなく、競技に行き着くまでに立ちはだかる壁へのアプローチは私たち作業療法士が得意とする分野ではないでしょうか。是非、臨床以外の活躍の場として多くの作業療法士がパラスポーツに関わって頂けるよう、今後も継続して参加したいと思います。
パラスポ1
パラスポ2
パラスポ3

県士会ニュース vol.150 2019.7.26

2019.07.26
県士会ニュース

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① 2019年定期総会報告 … 事務局長 畑中一枝
② 一般社団法人宮城県作業療法士会会長(代表理事)就任にあたり … 会  長 大黒一司
新役員紹介
① 新理事挨拶 … 事務局担当理事 仙台保健福祉専門学校  相澤祐一

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①2019年定期総会報告

事務局長 畑中一枝

 
5月26日(日)に、青葉区にあるハーネル仙台にて2019年定期総会を開催いたしました。開催にあたり、今回より優秀学生表彰者の紹介も併せて行わせていただきました。
 2019年5月24日現在の名誉会員及び休会者を除く有議決権会員数918名に対し、総会参加者数98名、委任状数441(内訳:賛成(A)439、反対(B)0、個人へ委任(C)2、計有効数539名で総会は無事成立いたしました。
 議事録は、会員専用ページ(https://www.miyagi-ot.jp/kaiin)へ掲載しておりますので、詳細はそちらでご確認ください。
 今回は役員改選もあり、理事は立候補者8名、理事会推薦者6名の計14名。監事が理事会推薦者の2名でいずれも定数内でしたので、定款施行規則第25条により無投票当選にて全員の就任が承認されました。
 総会終了後には、代表理事(会長)の互選のための理事会を開催し、会長に東北文化学園大学の大黒一司氏、第1副会長大内義隆氏、第2副会長大貫操氏、事務局長に畑中が就任することとし、この4名が常任理事となりました。また今回の理事会では、半数の方が新たに理事に加わった形となっており、新規の体制作りの一環として、各部・委員会に対して常任理事と理事の2名が担当理事としてつくことに致しました。担当一覧については、HPへ掲載済みですので、そちらでご確認ください。
 新理事体制となりましたが、今年度の活動方針および活動計画は総会議案書への掲載内容に沿って推進していきます。8月の理事会では今後の会の方向性と重点配分の検討を行うこととし、次年度の事業計画を計画的に立てて行けるようにする予定です。
 今年度は理学療法士作業療法士養成施設ガイドライン等の改定があり、それに伴い臨床実習指導者講習会を各県での養成校と県士会で開催していくことになっており、そのための県士会と養成校との協議も進めております。こちらにつきましては、詳細が決まり次第順次広報してまいります。
 今年度の当県士会の会員数は1000人に近づくものと思っております。さらに現在OT協会では「協会員=士会員」の体制も進められており、県内での県士会未入会のOT協会員約150名の加入がありますと、会員数の増加が一気に進むことが予想されます。
 宮城県の作業療法士専門職団体として、定款で掲げている「県民の保健・医療・福祉の充実及び向上に寄与する」こと、「リハビリテーションの普及発展を図ること」を推進するため、会員各々の協力と「学術研鑽、技能の向上」の意識が必要です。今後も、会の活動の推進を一緒に行っていきましょう。    

 

②一般社団法人宮城県作業療法士会会長(代表理事)就任にあたり 

会 長 大黒一司

 
 2019年総会後に一般社団法人宮城県作業療法士会会長(代表理事)に就任しました。皆さまよろしくお願いいたします。就任にあたり挨拶を申し上げます。
 一般社団法人宮城県作業療法士会(県士会)は、県民の保健・医療・福祉の充実及び向上に寄与するため、作業療法士が学術研鑽、技能の向上に努め、リハビリテーションの普及発展を図ることを目的に活動をしております。1983年設立以来37年間、県民の皆さまのご支援、ご協力により一歩一歩でありますが活動を拡げてまいりました。
 老人保健法の下で行われた疾病の予防、治療、機能訓練などへの協力と会員の派遣、介護保険法施行後は医療施設における活動から地域における活動へと幅を拡げ、作業療法が求められる領域で多くの成果を上げてまいりました。医療の領域では、心身機能の回復だけでなく将来の生活を見据えた関りをすることの役割を担ってきました。教育の領域では特別支援教育に関与する作業療法士の実績の積み重ねにより更なる活躍が求められています。職業関連領域においては、対象者に適した業務内容や職場環境について提案することのできる作業療法士が求められてきました。そして、現在は2025年に向けた地域包括ケアシステムの構築において、作業療法士に寄せられる期待が高まっております。このように、一部の例でありますが時代に即しながら、県民の皆さまの求めるもの(ニーズ)に作業療法士の技術やノウハウ(シーズ)を活かし関わってまいりました。これからも、作業療法を必要とする方々の生活行為の向上に貢献する作業療法士の技術を高めることができるように県士会としての役割を果たし、これまで以上に県民の保健・医療・福祉の充実と向上に寄与するように会長としての任に当たりたいと考えます。
 これまで、歴代会長が築いてきた県士会の功績を更に発展させ、改善すべきことには会員の意見に耳を傾けながら会員と共に考えながら進んでいきたいと思います。
 県士会として今年度は、会員総会で承認されました6つの活動方針である①地域包括ケアシステムに関連する活動、②生活行為向上マネジメント(MTDLP)の基礎研修修了者の増加と指導者育成、③県士会設立40周年に向けた準備活動、④作業療法の認知度向上のための活動、⑤学童保育との連携と対応できる作業療法士の体制、人材育成の推進、⑥「作業療法士になりたい」若者が増えるように中学校等での職場体験活動、を会員の協力を得ながら達成できるようにしたいと思います。
 2020年度から作業療法士養成教育に関わる、作業療法士養成施設指定規則が改定になります。特に臨床実習のあり方が大きく変わり、実習生が施設で行う実習時間は週に40時間以上をもって構成し、実習時間以外に行う学修がある場合には、その時間を含め45時間以内となります。また、臨床実習指導者は臨床実習指導者講習会を修了することが義務付けられます。現在、県士会と県内の6つの養成校が臨床実習指導者講習会を今年度内に複数回の開催実現に向けて協議しております。多くの会員が受講してくださるようお願いします。これについては、改めて県士会ホームページ等でお知らせいたします。
6月末現在、県士会の会員数は、951名(名誉会員2名を含む)で、次年度には1,000名を超えることが予想されます。会員と共に県民に貢献できる作業療法を提供できるよう、県士会の成長、発展に努めてまいりたいと思います。

 

研修会開催報告

①新理事挨拶 

事務局担当理事 仙台保健福祉専門学校 相澤祐一

 
この度、宮城県作業療法士会の理事を務めさせていただくことになった相澤祐一です。宮城県士会の会員数も現在では1000人を超える勢いで年々増加傾向にあり、作業療法のさらなる発展が期待されます。作業療法士という職業が世の中に知られ、臨床的には病院、施設だけでなく訪問など地域での活動で職域を広げています。一方、作業療法士の増加や活躍の場の広がりといった喜ばしい事ばかりではなく、教育分野ではカリキュラムの変更や臨床実習と指導者要件の変更など取り組むべき課題も出てきています。微力ながら作業療法の発展、及び働く作業療法士の方の力になれればと思います。皆様、どうぞよろしくお願い致します。

 

新役員紹介

①認知症初期集中支援研修会 

せんだんの丘ぷらすあらい 中山大樹

 
認知症初期集中支援 タイトル

主催部署:地域支援部 認知症の人の生活支援推進チーム
開催日:令和元年6月14日(土)19:00~20:30
会場:トークネットホール仙台 第3会議室
参加数:19名
内容:
 当士会では、仙台市からの要請を受けて認知症初期集中支援事業に作業療法士を派遣している。
 認知症初期集中支援推進事業とは、認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域で暮らし続けることを支援するために、「認知症初期対応サポートチーム」を配置し、認知症の人やその家族に対して訪問などにより早期に専門職が関わり早期診断・早期対応に向けた支援を行うものとされている。
 仙台市ではH24年度からモデル地域として展開しており、現在では仙台市各区にチーム員が配置されている。初期対応サポートチームに参画する作業療法士の人数と実績は年々増えており、現在5名の作業療法士が各区に配置され、事業に参画している。認知症の「人」への対応にあたり、作業療法士の担う役割に期待は高まっている。
 今後、作業療法士の期待に対して、応えるだけの人材を確保・育成していく必要がある。
 今回は、みはるの杜診療所の石原哲郎医師と、共に利用者を担当している在宅支援チームフォーレストの千葉未佳OTRを講師にお呼びし、認知症の「人」への作業療法士の役割と多職種との関わりを学ぶ目的で、研修会を企画した。

研修会では以下の内容を学ぶことができた。
 ・認知症初期集中支援チームの役割
 ・認知症の「人」をどのように見ていくか
 ・パーソン・センタード・ケアについて
 ・病気の特徴と「その人」の捉え方
 ・認知症の「人」の支援体制と連携方法について
 ・実際に関わる「人」に対するOTRの関わりとケアマネジャー、医師との連携方法

 その「人」の生い立ちや現状、様々な関わる人・物・時間の環境から、作業療法士がどのような視点から、推測と対応内容を時系列で具体的にお話いただき、その人の「生活の安心」と「持っている力」を引き出す方法を学ぶことができた。本人と周りで関わる方々、そして作業療法士が同じ立ち位置で力を合わせる方法を参加者と共有し、認知症の「人」そして、その「人」に関わる方々と一緒に暮らしていく社会を考える研修となった。

県士会ニュース vol.149 2019.3.14

2019.03.14
県士会ニュース

目次

① 運転と作業療法委員会の紹介 … 菅野俊一郎
② 研修会開催報告:How to 認定審査会~認定からサービスを受けるまで~ … 畑中一枝

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①運転と作業療法委員会の紹介

特設委員会 運転と作業療法 委員長 菅野俊一郎

 「また運転がしたいんだけどどうしたらいい?」
 患者さんや利用者さんからこんな希望を投げかけられるセラピストは少なくないのではないでしょうか?
 近年若年の脳卒中発症患者もみられ、日常生活動作の自立だけではなく、復職や社会復帰に対してのアプローチも必要となっています。その一部分として自動車運転再開に向けた関わりがあります。
 障害者の自動車運転において転機となったのは平成13年の道路交通法改正です。この13年改正では障害者に関わる絶対的欠格事由が廃止となり、一定の病気に罹患しても臨時の適性相談を行うことで自動車運転再開が可能となりました。道路交通法第33条の2の3では免許の拒否又は保留の事由となる病気として『自動車運転等の安全な運転に必要な認知、予測、判断又は操作のいずれかに係る能力を欠くこととなるおそれがある症状を呈する病気』と規定されており、脳卒中患者の場合はこれに該当します。一定の症状がみられている患者・利用者が運転再開する場合は臨時の適性相談を受けてもらう必要があります。
 臨時適性相談では公安委員会の面接と共に医学的情報収集として主治医に診断書を依頼し、その内容を加味して判断する場合があります。しかしながら、運転再開ができると判断する統一見解はみられていないため各医師はどのように判断し、診断書を記載するとよいか悩む場合があります。その中でセラピストができることとして診断書記載の根拠となる評価を行い、情報提供することが挙げられます。
 宮城県作業療法士会では2017年10月に特設委員会として運転と作業療法委員会を設立しました。委員会が立ち上がった背景には日本作業療法士協会に運転と作業療法委員会が設立され、各都道府県に協力者を立てて取り組みを開始したことが挙げられます。この取り組みの中で宮城県作業療法士会としても取り組みを強化するため特設委員を設立し、活動を開始しました。
 宮城県作業療法士会運転と作業療法の委員は県内の回復期病棟を持つ病院施設から合計20名ほど参加しています。参加委員の地域として北は気仙沼、栗原方面、東は石巻方面、南は岩沼方面から委員が参加しており、2017年10月時点で実車評価を含めた取り組みを行っている施設は4施設となっています。
 設立初年度である2017年度は日本作業療法士協会の運転と作業療法委員会の委員長を務め、日本の自動車運転支援の第一人者である藤田佳男先生を講師に招き研修会を開催しました。県内外から約50名の参加者が集まり、自動車運転支援の流れや評価する際のポイントなどを学びました。
 2018年度は日本作業療法士協会の事業である三者協議を行いました。三者協議とは自動車運転支援に関わる、運転免許センター・指定教習所協会・宮城県作業療法士会が集まりそれぞれの取り組みや課題を共有する場を設けるという趣旨で開催しました。

 今後も関係機関と連携を取りつつ、活動を行っていきたいと思います。
 自動車運転支援に興味がある方は是非一緒に活動していきましょう。

 
 

②研修会開催報告 How to 認定審査会 ~認定からサービスを受けるまで~

宮城県作業療法士会事務局長 仙台エコー医療療育センター畑中一枝

 

<主 催>
宮城県作業療法士会事務局 渉外部
<開催日>
平成30年10月13日(土)13:30~16:15
<会 場>
宮城県作業療法士会事務所
<参加数> 21名
(講師、アドバイザー含む)
how to

<内 容>
 宮城県作業療法士会では、宮城県内の各市町村からの依頼を受けて、「介護認定審査会(介護保険法)」「障害支援区分認定審査会(障害者総合支援法)」の審査員として会員の推薦を行っています。現在の実績として、6市に介護認定審査員29名、障害支援区分認定審査員12名の会員を推薦させていただき、社会貢献の一環として活躍していただいています。
 各審査員については任期が2~3年となっており、次年度が任期切り替えとなる市町村がほとんどのため、今年度新たな会員の推薦のため希望登録を募っています。その一環として、認定審査会の実際を知っていただくために、各市町村の現役認定審査委員より話を聞く研修会として、以下の内容で企画いたしました。
 県士会での認定審査委員推薦ってどういうしくみなの?
~認定審査委員推薦の流れの説明と現状報告
 認定審査会って誰が何をするの? 
~現役審査員による「介護保険制度」及び「障害者総合支援法」における認定審査制度の説明および介護認定審査会の流れDVD視聴
 ぶっちゃけ実際どうなの? 「認定審査委員に聞いてみよう」
 ~参加者からの質問にも加え、現役審査員同士での情報交換
こじんまりとした研修会ではありましたが、お互いの顔を合わせながらの実務的な意見交換、情報交換が行え、有意義な時間でした。

県士会ニュース148号 2018.12.26

2018.12.26
県士会ニュース

目次

① 「OTフェスタ2018」参加報告 … 佐々木俊二
② RUN伴に参加しました! … 荒谷里美
③ 訃報

県士会ニュースvol.148のPDF版を見る

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①「OTフェスタ2018」参加報告

宮城県作業療法士会事務局広報部 部長代行 佐々木俊二

 平成30年 9月23日(日)に「OTフェスタ2018」が開催されました。今回、宮城県作業療法士会広報部員としてOTフェスタに参加させていただき、実際にOTフェスタを体験したので報告いたします。
 OTフェスタは、昨年に続いて2回目の開催となります。今回は、サンモール一番町シリウス前 10:00~15:00にて行われました。

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 OTフェスタとは、宮城県民の皆さんに「作業療法」や「作業療法士」について触れ、OTのことを広く一般の皆様に知っていただくために宮城県作業療法士会事業部が主体となって企画・運営している活動です。OTのことを知っていただき、宮城県作業療法士会が取り組んでいる様々な活動を活用してもらうという狙いがあります。

今回の企画は、
•作業体験:レザーひもや折り紙で小物づくり。会話をしながら手を動かし、「作業」の力や特性に触れていただく企画。
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•作業療法写真展:対象者が輝く瞬間を写真に収め展示する企画。来場者が投票するコンテストも合わせて実施。
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•障がい体験:片麻痺体験、高齢者体験、大腿部頸部骨折の体験。椅子へ座る、椅子から立つ、歩く、またぐ、床から物を拾う動作の体験ができる。
•検査・測定:握力、血圧の測定ができる。また、COPM や ADOC も体験できる。
•福祉用具展示・体験:車いす(3 種類)、クッション(5 種類)を展示。また、車いすへの試乗ができる。食具やリーチャー等の展示もあり、ゲーム形式で楽しく体験できる企画。
•ステージ:OT、PT、STがそれぞれの職種の特徴などをプレゼンテーションする企画。それぞれ午前、午後と2回プレゼンテーションが行われた。OT劇団による劇も実施。
•作業療法の紹介:日本作業療法士会療法士協会で作成しているポスターやパンフレットの展示。宮城県作業療法士会活動紹介のポスターなどが展示された。
•宮城県理学療法士会・宮城県言語聴覚士会の紹介:それぞれのブースで各職種の紹介を行った。
•スタンプラリー:各ブースを閲覧・体験していただきスタンプを集め、アンケートに回答していただいた方にグッズをプレゼントした。
以上のような、充実した内容となっていました。
 
 今回の開催は、開催時間を通じて晴れており天候に恵まれた中で行われました。運営に携わった宮城県士会員の人数は、事業部員17名、会員ボランティア26名、計43名でした。ブースごとには、ステージ6名、作業体験8名、作業療法紹介4名、県士会紹介2名、福祉用具6名、検査測定7名、ティッシュ配付8名、会計3名、運搬5名、総合対応1名(重複有)でした。
 アンケート回収数は、46名。年代別では60代が13名と最も多い来場数でした。盛岡市や名古屋市、福島など県外からの来場者もありました。詳しい説明アンケート結果は事業部の報告をご参照ください。その他、アンケートに協力くださった方以外の来場もありました。街頭でのイベントのため全体の来場者数は把握できていませんが、1日にわたり数名ずつ切れることなく訪れる人がありました。

 参加してみての個人的な感想は、
•作業体験は、子供連れのご家族が一緒になって作品作りを行い楽しんでいる様子が印象的で、まさに作業の特性や効果を感じ取ってくださていたと思いました。
•ステージでは、作業療法の特徴や良さを伝えるための寸劇が行われました。県士会員が扮する作業療法を体験した人が出てきて、作業療法のすばらしさを表現するのですが、独特の世界観が出ていて楽しかったです。できれば、もっといろんな方に見ていただけたら良かったと思いました。
•検査・測定では、COPM や ADOCをじっくり面談しながら行っている様子が印象的でした。あとで担当者から様子を聞いてみると、健常者でも自分にとって意味のある作業を再発見でき興味深く体験されたとのことでした。
•福祉用具展示では、他の展示会などでも見られるように車いすに乗ってみたり、福祉用具を使用してみたり、こちらも楽しんで福祉用具に触れている様子が見られました。
•私が担当したのは、宮城県作業療法士会紹介のブースでした。他の体験できるブースと異なり通り過ぎてしまう人が多かったのですが、幾人かは立ち止まりじっくり閲覧してくださる方もおり、うれしく感じました。

 来場された皆さんは、どの方も運営に携わった作業療法士と交流し、楽しみ、OTに触れていただけたのではないかと思います。会場の場所の関係で、昨年より来場者数は少なめだったとの声も聞かれていますが、その分来場された方とじっくり交流することができたのではないでしょうか。多くの方に足を運んでいただきたいですが、今回の開催もOTを知っていただくための一つの形となっていたと思います。
 次年度に向けての課題も多くあることと思いますが、県士会員が協力し合い県民の皆様と触れ合えるよう取り組めたらよいと思います。
 
 

②RUN伴に参加しました!

地域支援部 認知症の人の生活支援推進チーム荒谷里美

 9月9日(日)、宮城県で開催された「RUN伴(らんとも)」に、地域支援部認知症の人の生活支援推進チームより3名のメンバーで参加してきました。
 RUN 伴は、認知症の方や家族、医療・福祉関係者、今まで認知症の方と接点がなかった地域住民の方々が、一緒になって日本全国各地域のゴールを目指してタスキを繋いでいくプロジェクトです。
タスキをつなぐことをきっかけに、地域でお互いに知らなかった人同士・認知症について取り組む地域同士がつながったり、認知症に対するイメージが変わったり、誰もが安心して暮らせる地域が作られていく…などの願いが込められています。様々な人が参加して1つの目標を達成することを大切にしています。
 今年度、宮城県では18団体が参加し、北ルート・南ルートに分かれ、北は栗原市、南は白石市から出発し、北と南の中心となる仙台市新田東総合運動場にゴールするといった形で開催されました。
 私たちは南ルートで、セブンイレブン仙台空港店から閖上朝市メイプル館までの6.6㎞区間を担当しました。私たちの前走者は、「おれんじドア」さん(仙台市で「ご本人のためのもの忘れ総合相談窓口」を開催)で、ランナーの中には、当事者で実行委員会代表の丹野智文さんの姿も…!丹野さんからタスキを受け取り、記念写真撮影後、いざスタート!
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 練習不足のまま当日を迎えたため「走れるかな…」という不安もありましたが、RUN伴実行委員の方やオレンジドアのメンバーの方も一緒に走ってきて下さり、丹野さんも自転車で一緒に付き添って応援して下さいました。当日は小雨で肌寒い気候でしたが、寒さも忘れるくらい温かい励ましを頂きました。途中、走行ルートを間違え、結果予定よりも長い7.5㎞を走行してしまうハプニングもありましたが(笑)、メンバー皆楽しく走り完走、無事に次のランナーである名取市役所の皆さん・名取市長さんにタスキをつなぐことが出来ました(名取市さんでも名取市ホームページで今回の取り組みを紹介して下さっています。)
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 南ルート最後の走者は作業療法士を目指す東北福祉大学の学生さんたちで、皆さん爽やかに和気あいあいとした雰囲気でタスキを繋いでいました。最後は北ルートと南ルートが合流して、一緒にゴールしました。

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 RUN伴は毎年開催されています。来年は、ぜひたくさんのOTの皆さんと参加出来ればと思っています。イベントに興味を持って下さった方、ぜひ一緒にタスキを繋いでみませんか?(走りに自信がない…という方も大丈夫です!一緒にタスキを繋ぐという体験を大切にしているので、自分が走れる距離を決めて途中から合流したりする事も可能です。時期が近づきましたら、またご案内させて頂きます!)

 
 

訃報

 本年8月初代会長の秋藤一夫先生がご逝去との連絡をいただきましたので、お知らせいたします。
 秋藤先生は、宮城県作業療法士会が昭和57(1982)年6月24日に会員17名から発足した当時に初代会長として就任していただき、平成6(1994)年度までの5期約13年間を会長として、その後、平成7(1995)年度から平成12(2000)年度までの3期6年間を監事として、県士会の発展にご尽力をいただきました。
 ご生前のご功績を偲び、心からご冥福をお祈り申し上げます。


 
 
編集後記
今年も残すところあとわずかとなりました。気付けば平成も終わりに近付き、一般的には“昭和”がだいぶ昔のことのように思われているようで…。昭和生まれの私にとってはなんだかとても寂しい気持ちになります。とはいえ、平成も30年が経ち、気付けば年齢、OTとしての職歴もいつの間にかこんなことに!!!今後は、年齢・職歴ともによい年数を重ねているので恥ずかしくない、味のある(?)人材になれるよう精進していきたいと思います。平成最後の約半年を!悔いのないように過ごしていきたいものです。佐伯